常々私は、ケアマネジャーとして基本的に身につけておくべきいくつかの力があると考えている。その一つが「共感する力」である。今回はその「共感する力」について考えてみたい。
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共感という言葉を辞書で調べると「他者と喜怒哀楽の
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カウンセリングの世界では「共感的理解」という言葉が重視されている。共感的理解はカール・ロジャーズが提唱した来談者中心療法だけでなく、あらゆるカウンセリングにおける基本的な姿勢といわれている。カール・ロジャーズによると、共感的理解とは「クライエントの心の世界を、カウンセラーがあたかも自分自身のことであるかのように感じ取ること」と定義している。
また、心理学者のアルフレッド・アドラーは、共感について「相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じること」と定義している。
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カール・ロジャーズやアルフレッド・アドラーの共感に関する定義を、現代の脳科学から説明している金井良太の「脳に刻まれたモラルの起源」は興味深い。
さらにこうした「共感する力」のベースには、相手を敬おうとする心=相手を大切にしようとする心、つまり利用者の尊厳を大切にする視点で理解しようとする態度がなければならないと考えている。46歳でアルツハイマー病と診断されたオーストラリアの元政府高官のクリスティン・ボーデンさんが「認知症患者も敬意を払われ、尊厳を保たれるべき価値ある人である」「理解しがたい行動を取ったとしても、どうか価値ある人として敬意を持って接してください」と述べている。そして、利用者の尊厳を大切にするという姿勢は、ケアマネジャーの受容と非審判的態度によって具現化される。ケアマネジャーがこの態度で利用者と向き合うとき、利用者は安心して自分の思いや考え方を話すことができるようになる。
ちなみに金井良太の「共感の個人差に対応する脳部位をさがす研究」という脳科学の研究で、「社会において個人の尊厳が守られるべきだと思うかどうかにかかわる脳部位は、個人の持つ共感力の強さを決める脳部位と同じだった」という結果は示唆的である。
「クライエントの心の世界を、カウンセラーがあたかも自分自身のことであるかのように感じ取ること」といわれているが、現実にはケアマネジャーが利用者と全く同じように感じることは難しいといわねばならない。そこで、そうした利用者の感じや思いに接近するためには技術が必要である。ここではさらに、傾聴を基本にする一連のコミュニケーション技術が求められる。その中でケアマネジャーは利用者が今感じていることを敏感に感じ取り、同時に、ケアマネジャーがどのように受け取ったかを利用者に返していく一連の共感的コミュニケ―ションによりその接近が可能となると考える。
「共感する力」は単に感じるだけではない、これらの一連の態度と技術からなっているのである。